80年代の至高作!オネアミスの翼

 私がおススメする大好きな作品は、『王立宇宙軍~オネアミスの翼~』です。
 この作品は、『ふしぎの海のナディア』『新世紀エヴァンゲリオン』などを手掛けたガイナックスの代表作です。・・・というよりも、もともとガイナックスは、『オネアミスの翼』を製作するために結成されたアニメ集団だったと聞いています。
 ネタバレで恐縮ですが、本作のあらすじは、有人宇宙飛行を実現させようとする青年活劇です。「税金の無駄遣い」と揶揄される宇宙軍に所属する青年シロツグは、街中でビラ配りをする女性、リイクニとの出会いをきっかけに、自分に課せられている使命に気が付き、有人宇宙飛行に邁進していきます。その過程で見られる人間ドラマが、本作の魅力のひとつでしょう。
 ストーリー自体は地味です。頑張ってロケットを完成させて飛ばすだけです。・・・なのに、なぜこんなにも胸を打ち、なんども見直したくなるのでしょう。
 本作に登場する人物たち・・・友人、上司、女性、尊敬する師。シロツグを取り巻く人々の生き生きとした姿は、現実の我々の社会そのものをリアルに描いています。その人々に支えられ、教えられながら成長していくシロツグの姿が、青年期の視聴者たちの心に大きく重なるのだと思います。
 『オネアミスの翼』の魅力のひとつには、庵野秀明氏がすべて手書きで仕上げたとされるロケットの発射シーンが挙げられます。それは、物語の終盤において、シロツグを載せたロケットが飛び立つ本作最大の見せ場の逸話です。ロケットに張り付いていた氷がガラスが粉々に舞い散るのですが、なんとその欠片一枚一枚をすべて手書きで描き、しかも正確な動画に仕立てたというのですから、まさに神業です。実写のロケット発射シーンと見まごうばかりのこのシーンの作画は、2010年代のアニメ作品でも到達できない領域でしょう。
 青春とはなにか、いまいちど見つめ直したい方には是非視聴していただきたい作品です。

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